秋田県象潟市日本海夕景。どこまでも果てしなく広がる日本海に真紅の夕日が沈もうとしてる。まさに絶景。
山形の鶴岡から酒田をぬけ、ブルーラインと呼ばれる国道7号線を秋田に向けて北上。
いつもここを通るたびに思い出すことがあります。
ここは私にとって、原点に変えることができるひとつの聖域でもあります。
この日もいつものように、断崖絶壁の上に立ちながら広大な日本海を眺めていました。
下草がサラサラと揺れるころ、遠くから吹いてくる心地よい風が私の頬に伝わってきます。
ここにまた来ることができて本当に良かったと、感謝の気持ちで一杯でした。
真っ青な上空に白いうろこ雲が空一面を覆っています。
空を見上げても、風を感じてみても、もう既に秋の気配が感じられます。
先ほどまでいた断崖を下りて、海岸線に広がる岩場の道を歩いてみました。
途中の道端には小さな白い花がいくつも見られ、終わりゆくの夏を惜しむかのように、
下草に守られながらひっそりと咲いていました。
見通しがよさそうな場所に腰を下ろし、仰向けに寝転びながら上空に広がる空を眺めていました。
うろこ雲が空一面を覆う頃、水平線の向こうには眩いばかりに光輝く真紅の夕日が、
まさに今、海を焦がすかのように沈もうとしていました。
雄大な自然の風景を眺めていると、小さなことで悩んでいたり苦しんでいたりしたことが、
氷が水に溶けていくように、清らかに流れていきます。
何も考えない無の心境にしてくれるのです。
そしていつも思うことがあります。
この美しい一瞬を、見せて上げたい人がいるということを。
心の中に焼き付けたこの感動を、いつの日か伝えていきたいと願っているということを。
水平線に日が沈み辺りはだいぶ暗くなってきましたが、
これからまた、驚くべきことが起ったのです。
水平線付近から赤く染まった雲は、先ほどまで空を覆っていたうろこ雲まで赤く染めはじめ、
見る見るうちに茜色の空へと変わっていったのです。
幾重にも重ねる雲が真紅の色に染まり、ゆっくりと上空を流れていきます。
あっという間に、私が立つ頭上も真紅の夕焼け色に染まっていきました。
まさに、この世のものとは思えないほどの絶景です!
言葉には言い表せないほどの、感動!まさに感動です!
真紅に染まる夕焼け空を眺めながら、空が刻一刻と変わるように、私自身もこの美しい風景に
負けないように、変わっていかなければならないと思えるのでした。
茜色に染まる日本海の空。まるで幾重にも織り込まれたような色合は、この世のものとは思えないほどの美しさでした。
空一面にうろこ雲が覆う日本海上空。東北はすでに晩夏を通りすぎて早秋の気配。








